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外壁塗装の色の選び方1 総括編
最終更新2024年2月14日
外壁塗装や屋根塗装、「どんな色にしようかな?」という色選びはとても重要で、とても楽しいものです。しかし、「色選びに失敗したらどうしよう」、「我が家にはどんな色が似合うのだろう?」といった悩みや「イメージチェンジを選択するのは正解なのか」という不安もありますよね。
ご自分のイメージした色で失敗や後悔をしないよう、コツとポイントをご紹介いたします。また近年多くの方が選択肢に入れる人気色もチェックしておきましょう!
【動画で確認「外壁塗装の色選び」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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サンプルや画像を参考に、真剣に色を選んだのに「イメージと違ってしまった」という原因は人間の目の特性によるものです。「錯覚」という目の特性を知っておけば、その失敗を確実に減らすことができます。
人間の目の特性(1)
面積効果によって同じ明るさの同じ色でも明るく見えたり、
暗く見えたりします
人間の目には同じ明るさの同じ色であっても、面積が小さい場合は暗く、大きな面積はより明るく、より鮮やかに見えるという性質があります。これは面積効果と呼ばれています。
面積効果を知ってしまった後ではその知識から同じに見えるかもしれませんが、先入観がない状態では「大きな方が明るく見える」と答える方がほとんどなのです。実際に色を選んだり、見比べたりする時、小さい色見本を見て決めることがほとんどです。小さい色見本は縦・横、ともに数センチ程度しかありません。一方で外壁の面積は塗料のカタログや、日本塗料工業会の色見本帳、メーカーに色番号を指定して作成してもらえる塗り板等のサンプルとは比較にならない大きさです。
同じ色でも面積によって色の見え方が違う
数百倍程度ではなく、一面であっても数千倍以上ということがほとんどです。サンプルよりも絶対に明るく見えます。サンプルでは一段階~二段階暗めの色を選ぶとその差が少なくなることも覚えておきましょう。
ちなみにこの面積効果、黒やグレー等明度が低い色の場合は、大きくなるにつれ暗く感じる逆の感覚になるようです。視界の大部分が暗くなれば暗く感じるのも当然、見る対象との距離、対象の大きさによって見る色の感じ方は異なってきます。
人間の目の特性(2)
明度対比による影響で、同じ色で塗装しても
色合いが濃く見えたり、明るく見えたりします
ツートンなどで塗り分ける場合、隣接する外壁の色によってそれぞれの色合いが濃く見えたり、明るく見えたりします。明度対比と呼ばれる現象です。
片方を落ち着いた色で塗った場合、隣接した外壁に鮮やかな色を塗りますと必要以上にヴィヴィッドに見えます。明るめの色を塗りますと、本来の色よりも明るすぎるように感じられます。片方が落ち着いた色の場合、隣接した部分に明るめの色をご希望する場合はワントーン暗めの色を選びましょう。
片方が落ち着いた色の場合、隣接した部分に暗めの色をご希望する場合は必要以上に暗めに見えてしまうこともあるので、ワントーン明るめの色をお選びになってください。これで錯覚によるギャップが解消されます。
外壁の一部がタイル貼りというお住まいの方も多いのではないでしょうか。タイル部分は塗装できませんので、他の部分をカラーチェンジして素敵に仕上げたいという方も多いと思います。こういった場合も明度対比を意識することが重要です。塗る部分を無彩色(白~黒の色味がない色)やそれに近い色にする場合、タイルの色味を薄くした色を塗ったように見えたり、必要以上に明暗がついた状態になってしまうこともあります。
人間の目の特性(3)
物体の色は太陽光や照明の色によって左右される
私たちは時間帯によって景色が一変することを知っています。顕著なのは夕刻で、夕焼けに染まった街並みは何もかもがオレンジ色に見えます。晴れている場合、昼間の空は青く、夕方は赤く見えるのはレイリー散乱が関係しています。
光は色を決める固有波長が障害物よりも大きいと通過しやすいという傾向があります。この傾向と現象はレイリー散乱と呼ばれます。
日中は青色が空全体に拡散するため、空は青く見えます。夕方は太陽の角度が低くなるため、青色の光は障害物に衝突することが多くなるため、地表に到達しにくく、到達しやすい赤色やオレンジが観測されやすくなります。朝や夕方では正確な色は分からないのです。
ほかにも人の目には補色残像効果(有彩色を長く見た後に、視点を変えると色が残って見える現象)があります。カメラのフラッシュや夜の信号機などでも感じるかと思いますが、見ていた色と視点を向けた先の色次第では、色が混ざって全く違う色が見えるという事もあります。また目の色によって色に感じる濃淡も違うようですので、誰しも必ずしも同じ色に同じ感覚を持つわけではありません。ご家族の意見を聞きながら色を選ぶという事が難しく、楽しいと思わせてくれるポイントでもあるかもしれませんね。
春と秋に外壁塗装する人が多い?
春から秋にかけては季節毎に違う花が咲きますし、紅葉もあります。それらの季節に較べて冬が殺風景に見えるのは無彩色が多くなってしまうからです。
これは前述の明度対比という現象が関係しています。春と秋に外壁塗装する人が多いのもちょうど中間の風景を選んでいるという理由もあるようです。
ライフプランや人生の節目をきっかけにお住まいのメンテナンスをされる方も多いですが、大事なのは適切なタイミングにしっかり色決めて塗装をするという事です。
景観と環境との調和を踏まえたものにしましょう
最近のお住まいはカラーバリエーションも増えました。デザインも、色も、本当に多種多様になりましたが、和風でも洋風でも和洋折衷でも周囲の環境や景観に調和する色彩となっています。原色や明るすぎる色、暗すぎる色は避けた方が無難です。最も見慣れている肌の色の明るさを基準にするのが適切です。
お住まいの塗り替えになりますと、どうしてもご自宅だけに目を向けがちですが、両隣やご近隣のお住まいにも目を向けてください。街並みに調和する色が貴方のお住まいに似合う色である可能性も少なくないのです。
原色や明るすぎる色、暗すぎる色を避けるべき理由とは
(1)変な緊張感や威圧感を感じさせる
お洒落な外観で目を引くケースと色によって目立つというケースは全く別物です。お洒落な建物は人々にシックやモダン、スタイリッシュといった好印象を与えますが、色のみで注目を集めている場合、単なる悪目立ちであることがほとんどです。店舗でも、一般的なお住まいでも控えるべきでしょう。
(2)汚れや色褪せが目立つ
お住まいの外壁が汚れる原因にはさまざまなものがありますが、その汚れの色はいずれも中間色であることがほとんどです。砂や土埃は薄茶か茶、または黄土色です。苔、藻、カビも緑~薄茶です。白や黒といった無彩色を選ぶ場合、外壁はアイボリーやベージュ、グレーといった色にした方が汚れは目立ちません。
原色はどんな色でも鮮明であるため、少しでも色褪せするとその感じが目立つようになります。落ち着いた中間色であれば、やはり色褪せなどの変色も目立ちにくくなります。
(3)統一された街並みは美しいということ
美しい街並みが多いことで知られるヨーロッパ。その街並みを観察してみると、さまざまなことが分かります。まず、建物の色彩が統一されています。次に建物の大きさにも統一感があることも見て取れます。色彩と大きさが景色を完成させているのです。
これらの景色は景観を守る法律によって調和が保たれている場合もあります。塗り替え後の貴方のお住まいは街並みの美しさの一部を担っているでしょうか。
色の組み合わせには相性があることを忘れないでください
虹の色を赤から順番に並べていくと、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫になります。これをさらに細かく分類して、環状に並べたものが色相環です。日本では日本色研配色体系(PCCS)の他、様々な種類の色相環が用いられており、国際的な指標であるマンセルシステムも一般的です。日本工業規格(JIS)にも採用されています。
色相環で正反対に位置している色はそれぞれの補色(反対色)で、「赤」ならば「緑」が補色の関係になります。同じ明るさの反対色を隣り合わせると、派手でどぎつい組み合わせになってしまいます。
人によっては目がチカチカしてしまうハレーションを起こすこともあります。一般的なお住まいでは敬遠される色の組み合わせ方ですが、目立つという意味ではとても優秀で、ハレーションや不快感を感じさせないように明るさや色味を調整したものが企業のロゴなどに使用されています。
また、スポーティーなイメージもあるのでスポーツチームのユニフォーム、レースなどに使用される車体にもこのカラーリングが使われています。再度、繰り返しますが、一般的なお住まいには不向きです。
人によっては目がチカチカしてしまうハレーションを起こすこともあります。一般的なお住まいでは敬遠される色の組み合わせ方ですが、目立つという意味ではとても優秀で、ハレーションや不快感を感じさせないように明るさや色味を調整したものが企業のロゴなどに使用されています。
また、スポーティーなイメージもあるのでスポーツチームのユニフォーム、レースなどに使用される車体にもこのカラーリングが使われています。再度、繰り返しますが、一般的なお住まいには不向きです。
色の相性は屋根と外壁、雨樋等の付帯部との組み合わせも考慮しなければなりません。あくまで全体的なバランスを考えると3色、彩度が低い白(ホワイト)・黒(ブラック)・灰(グレー)を含め4色程度で仕上げることが大切です。
「外壁塗装」に関してインターネット検索していると「ツートン ダサい」といった関連検索が出てきますが、ダサくなる原因のすべては色の組み合わせです。
☑ 2色の塗装配分を誤った
☑ 2色の相性が悪い
☑ 付帯部との組み合わせが悪い
等、前もって確認できていれば防げる失敗ばかりです。
☑ 2色の塗装配分を誤った
☑ 2色の相性が悪い
☑ 付帯部との組み合わせが悪い
等、前もって確認できていれば防げる失敗ばかりです。
だからこそあくまでイメージといえど、カラーシミュレーションや塗料見本板、施工事例を参考に色の組み合わせを確認しておくことが非常に重要です。お好みの色を綺麗に表現するためにも配分・配色は慎重に検討していきましょう。
色で異なる体感温度と虫除け効果
色の選び方と同時に皆さんがご検討されているのが塗料の特徴・機能です。近年は遮熱・断熱・低汚染等、なにもせずとも快適・美観を維持できる塗料も多々開発されています。しかしなにも、機能性塗料を使用しなくともある程度の効果を色だけで得ることも可能です。例えば熱吸収の低い白に近い色を採用するだけで、黒色に近いお住まいよりも暑さを軽減させることができます。
汚れが気になるようであれば、先ほどもご紹介した通り汚れの原因である埃や塵、苔や藻に近いベージュやグレー、グリーン系を採用するだけでも目立ちにくくなります。
また色が虫除け効果に役立つこともあります。虫は色を選ぶというよりも紫外線に反応し、紫外線をよく反射する色に集まる習性があるそうです。夜の街灯を見て分かるように、虫は照明にも反応しますので外壁の色だけでは大きな期待は持てませんが、紫外線を反射させやすい白・黄・青等ではなく、紫外線を反射させにくい灰・茶・赤を使うことで虫除け効果がありそうですね。
塗料の艶も要チェック!
引き続き色でチェックしたいのが艶感です。塗料には艶があるものとないもの、ある程度艶を抑えたものなどがあります。
艶ありというのは自動車にワックスをかけたような状態、光を綺麗に反射させるような仕上がりです。対して艶消し仕上げは新築時に近いマット仕上げです。艶ありのみ、つや消しのみ、7分・5分・3分艶といった調整が出来る塗料などもありますが、実はこの艶が色の見え方を大きく変えます。
艶あり塗料の方が光沢もありコーティングされたような仕上がりの為、汚れが付着しにくいというメリットもありますが、上品な印象をご希望の場合は色と艶をあらかじめ確認しておくことが何より重要です。艶はカラーシミュレーションでは確認できませんので見本板を取り寄せ、手触りや光の反射をチェックしておきましょう。
当然好みは人それぞれですが、外壁の色にも服装同様トレンドがありますので、多くの方がどのような色で仕上げているかを確認しておくことも重要でしょう。まずいつの時代も変わらず人気なのがベージュ・アイボリー・ブラウン・グレーといった淡色カラーです。汚れが目立ちにくく周辺になじみやすく、飽きがこない上品な仕上がりです。
キューブ型住宅・軒ゼロ住宅の増加に伴い定着したのがスタイリッシュ、モダンな印象のお住まいです。そこでホワイト・ブラック・ネイビーを取り入れたお住まいも増加傾向にあります。お客様によっては全面ホワイトやブラック で上品且つ高級感を感じる仕上がりにしている方もいらっしゃいますが、ポイントで入れている方も多くいらっしゃいますので、あくまで理想と快適性等を考慮して使用する色を決めていきましょう。
色とお住まいの形状・雰囲気は非常に密接な関係にあります。ヨーロピアン風な住宅であれば原色も綺麗にまとまりますし、ツートンにすることで雰囲気がガラリと変わるお住まいもございます。ただしお住まいがどのように見えるのか、どのように仕上がるのかのイメージを持って色決めに取り組んでいきましょう。
赤道付近では太陽光がほぼ真っ直ぐ降り注ぎます。それに対して北極・南極付近では太陽光は拡散したものが届きます。
地表に届く太陽光の違いによっても美しく見える色は違うようです。日本の南北で美しく見える花を較べてみましょう。
日本の南端の沖縄ではハイビスカスやブーゲンビリアといった暖色系の鮮やかな原色の花が美しく見えます。
それに対して北端の北海道はラベンダーやスズランやコスモスといった寒色系の控えめな色の花の美しさが有名で、観光資源にもなっています。
日本の南端の沖縄ではハイビスカスやブーゲンビリアといった暖色系の鮮やかな原色の花が美しく見えます。
それに対して北端の北海道はラベンダーやスズランやコスモスといった寒色系の控えめな色の花の美しさが有名で、観光資源にもなっています。
赤道付近の太陽光の明るさを100とすると、北欧では約25、東京は45程度になります。
この太陽光の明るさと美しく見える色には密接な関係があり、明るければ明るいほどそれに比例して鮮やかな原色が映えるようになるのです。
この太陽光の明るさと美しく見える色には密接な関係があり、明るければ明るいほどそれに比例して鮮やかな原色が映えるようになるのです。
北欧の明るさに近い北海道では落ち着いた色が周りと調和する色になります。赤道では映える鮮やかな原色も45程度の東京では浮いた印象を受けてしまい、落ち着かない色に感じてしまうのです。季節によっても太陽光の明るさは変わりますので、東京でも夏は鮮やかな原色が似合いますし、冬は抑えた色が相応しいものになります。
大切なお住まいの頻繁に行う事のない塗装メンテナンスでは、皆さんコストはもちろん仕上がりを重要視されていると思います。しかし初めての塗装であれば尚更、
☑ 塗料は何が良いのか
☑ 色で失敗したらどうしよう…
と不安に感じる要素は非常に多いと思います。また2回目の塗装メンテナンスといえども
☑ 今回も同じように仕上がりに満足するか
☑ イメージチェンジを図ってみようか
☑ そもそも今回も塗装メンテナンスが可能か?
といった別の問題で頭を抱えてしまうこともあるかもしれません。
屋根塗装・外壁塗装は簡単にやり直すことが出来ません。またその仕上がりのまま10年近くは変えることがありません。だからこそ後悔しないようにカラーシミュレーションはもちろん施工例を見て、必ず太陽光が当たる場所や日陰などで見本板を見比べ仕上がりイメージのチェックをしていく必要があります。
色はどうしよう?塗料は?費用は?といった塗装に関するお悩み、疑問は点検・お見積り無料の私たち街の外壁塗装やさんにご相談ください。外壁塗装の色選びに絶対これ!といった正解はありません。塗装して良かった!綺麗に仕上がった!もっとお住まいを大切にしていこう!といった満足につながる塗装が行えるよう精一杯サポートさせていただきますのでご安心下さい!
外壁塗装の色の選び方1 総括編まとめ
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色での失敗はほとんどが目の錯覚によるものです。対象の大きさや周りの色によって見え方が異なりますが、視覚のポイントを抑えることで色に感じるギャップが小さくなり失敗を防ぐことができます。
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外壁の色はその地域の景観にも関わりがあるため、必ずしも好きな色を使用出来るというわけではありません。街並みの雰囲気、人への感じさせ方をベースに、お気に入りの色を選択していきましょう。
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色には相性があり、用途に合わせてインパクトを与えられる組み合わせにもなりますが、配色・配分を少し変えるだけでお洒落・ダサいと印象が大きく変わってしまいますので、慎重に考える必要があります。
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色・艶は見た目だけでなく暑さ対策や害虫防止の効果を与えることもできます。大きな効果を見込めるものではありませんので、別の対策と併用して決めていくのも良いでしょう。
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変わらず人気の高い色はベージュ・アイボリー・ブラウン・グレーの淡色カラーです。近年はスタイリッシュ・モダンな住宅形状も増え、ホワイト・ブラック・ネイビーが取り入れられているケースも多々見られるようになりました。
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お住まいの色選びには何回メンテナンスを行っても疑問・心配がつきものです。色や塗料、費用、仕上がりなどに関してはお気軽に私たち街の外壁塗装やさんにご相談ください。
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